春日井市でいぶし瓦の葺き直し工事【その2】桟瓦の葺きは「引っ掛け桟葺き」による全数ビス留め!
春日井市内で進行中の、いぶし瓦葺き直し工事の続きです。
今回は、瓦棒を取り付けるための下準備から、桟瓦の葺き作業までをご紹介します。
① 瓦棒を留めるための段取り
まずは桟瓦の寸法を計測し、瓦棒を取り付けるために墨打ちを行います。
その後、流水テープを垂木の位置に留め付けていきます。

この流水テープには、雨が万が一屋根内部に浸入した際に、瓦棒の下で水がせき止められるのを防ぎ、スムーズに排水する役割があります。
見えない部分ですが、こうした処置が雨漏り防止の重要なポイントです。
次に、軒先部分に葺く「万十瓦(まんじゅうがわら)」の下になる部分に、**プラスチック製の面土(めんど)**を取り付けます。
この面土は瓦と瓦の隙間を塞ぐもので、主に「雀口(すずめぐち)」と呼ばれる小さな空間をふさぐためのものです。
ここからスズメが入り込み巣を作ることがあるため、防鳥の意味でも欠かせない工程です。
また、このプラスチック面土は、漆喰仕上げのような見た目にもなるため、化粧仕上げの効果もあります。
② 瓦を葺いていく工程

瓦棒の準備が整ったら、いよいよ瓦を葺いていきます。
まず軒先に万十瓦を並べ、その上に桟瓦を一枚ずつ丁寧に配置していきます。
今回はすべて新しい銅線を使用し、固定にはステンレス製のビスを採用しました。

軒先部分は化粧板仕上げのため、ビスの長さを51ミリに調整し、見た目にも美しく、引き抜き強度も高めています。
全数ビス留めによる施工なので、ズレにくく、台風などの強風にも安心です。


③ のし瓦・冠瓦の施工
棟部分に使用するのは「のし瓦」。

こののし瓦を段ごとに少しずつずらして積み上げ、銅線で一枚ずつ緊結していきます。
すべての瓦をしっかり固定するため、抜け落ちる心配はありません。


所定の段数を積み上げた後、仕上げに「冠瓦(江戸冠)」を取り付け、銅線で押さえるように固定します。
棟の合わさる部分は丁寧に切り合わせ、防水性を高めるためにコーキング処理も施します。

④ 施工完了

これですべての葺き直し工程が完了しました。
桟瓦の通りも美しく整い、いぶし瓦ならではの重厚感が際立つ仕上がりです。
甍(いらか)の波がきれいに揃い、屋根全体が見違えるように蘇りました。
瓦一枚の補修から、屋根全体の葺き替え・葺き直しまで。
春日井市周辺での屋根工事は、確かな技術で丁寧に対応いたします。
気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
弊社は、岐阜県多治見市にある屋根工事業者です。
下記エリアも対応可能です。
可児市、土岐市、瀬戸市、尾張旭市、長久手市、春日井市、
高蔵寺、犬山市、各務原市、加茂郡、など、、、 上記にないエリアの方もぜひご相談下さい。
株式会社成田屋根工事店
住所:岐阜県多治見市富士見町3-91-2
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